Last Updated : 28th.May.2002


小笠原・父島移動運用記
2002/4/29〜5/7 (父島滞在5/1〜5)

前へ | 準備編 | 4/29 | 30 | 5/1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 次へ

アマチュア無線のトップページに戻る


29.民宿「パンダナス」のこと

宿の朝食。左下はパッションフルーツ日付が変わって 5/4。早いもので、もう明日には父島を離れなくてはなりません。ビール効果で(おそらく疲れていただろうこともあって)昨夜はとっとと撃沈、6:30 に起床しましたが、気分爽快です。と、昨夜から充電機を接続しっ放しのバッテリーが、やや過充電気味なのに気づいて慌てました (--;)。あぶねぇ。

民宿「凪屋」あらため「パンダナス」6:50 に朝食をいただき、宿のご主人としばし雑談です。ご主人は元は九州のご出身で、小笠原諸島の日本返還直後に、自前の漁船を駆って自力でこの島に来られたんだとか。今回の宿泊先とした民宿「パンダナス」は、数年前に「凪(なぎ)屋」から改名した、父島でもっとも古い民宿の1つなんだそうです。建物は(見た目はボロなのですが ^^;) 全てご主人の手作り

かつては遊覧船や釣り舟、無人島への渡し舟なども営業していたそうで、食堂兼居間になっている階下の部屋の壁には、その頃の写真がところ狭しと貼られていました。さすがにご高齢と言うこともあってか、居間は船を出していないそうですが。

大村の中心部と言うのは、地形的に HF を楽しむにはやや不利なのですが、この宿には広めのベランダもあり、中二階の屋上にもテラスがあります。10 年ちょっと前は、この宿にもアマチュア無線目的のお客が結構来ていたそうで、アマ無線の運用はいつでもやって構わないとのことでした。もっとも、最近になって UHF-TV 放送が始まり、宿の屋根にも TV 用アンテナがあります。周辺にもいくつも民宿がありますので、TVI には注意が必要ですね。

朝食のデザートには、何とパッションフルーツをいただきした。名前は聞いたことがあっても、実物どころか写真も見たことの無い私には、いったいこの実のどこを食べたらよいのかわからず、しばし悩みました。メロンの種のようなものが、内部の空洞に詰まっているのですが、この種にまとわりついているゼリー状のものが食用部分だそうで、種ごとバクっと口に入れるのが正しい食べ方…、かどうか知りませんけど、そうやって食べました (^ ^;)。ジュースでおなじみの、柑橘系の味で、なかなかイケましたよ。

30.また無線かよ?

FM衛星用セットアップ 足元のバッテリは重しも兼ねる長話をしているうちに、朝の UO-14 の時間が迫ってしまいました。せっかくの長期の旅行、1日くらいは無線のことを忘れたら、とも思うのですが、ダメですねぇ、染み付いちゃってます。7:35 に宿を出てウェザーステーション脇の駐車場へ、居間まで何往復もした道を、また駆け上がりました。FM 衛星用のセットアップを 7:59 に終了。出発前に JH0TOG 吉田さんにいただいたアドバイスを元に、三脚が風で倒れたりしないように、バッテリーをショックコードで三脚の足元にぶら下げてみました。効果はバツグンです。

バッテリーを重しとしてブラ下げた8:05〜8:20 の UO-14 は東向け最大 40 度の南下パスでした。それにしても、父島滞在4日目にしてようやく、午前の FM 衛星に出られた訳ですが、これだけ無線三昧しているのに何故なんでしょうかね (^ ^;)。さすがに祝日だけあって、にぎやかでした。JR6LDE, JR2SFF, JN1VNW, JA1SJV, JN7EXM, JJ1WXN, JA8FY, 7L3TDU, JR6NVG, JA2ZZR, JA0WJN, JK1AVR, JG5WLV 局と交信し、JR8WWS, RW0? 局を受信しました。パスの後半、8:18〜 は QRM がひどく 50W でも通らなくなりました。

LOS 後、次の西向けパスのために、今度は西の見える展望台脇のベンチへ引越しました。引越しと言っても、三脚ごと抱えて動くだけなので楽ちんです。とりあえずアンテナを移した後、毎日の山道登りでガス欠寸前のバイクにガスを入れるべく、ガソリンスタンドまで往復しました。島のガソリンは輸送コスト分だけ高く、レギュラーがリッター \180 もするのですが、スクータに入る量なんてたかが知れていますからね。

9:45〜9:58 には再び UO-14 のパス、今度は西向け最大 18 度の南下パスでした。JA6BX, JA7OQZ, 7L3TDU, JA2NLT, JF1SAG, JA6PL, JH0PVF 局と交信し、JA1GIN, JK1AVR, JR2SFF, JA3CIR, JR6NVG, JG5? 局を受信しました。JA7JSK 局とはレポート交換を確認できませんでした。

31.ヨーロッパ向けにAO−40にQRV

AO-40用アンテナを展望台の一角に展開UO-14 の LOS 後、FM 衛星用の設備を撤収して展望台に引越し、アンテナを AO-40 用に組み替えました。スクイント・アングル (SQA) が高いものの、昼前に AO-40 のヨーロッパ向けのチャンスがあるからです。当初は出ないつもりだったのですが (^ ^;)。セットアップは 10:20 に終了し、10:27 に AO-40 に向けにループテストを実施したのですが…、よ、弱い… (--;)。まあ MA=48 で SQA=35 だから、仕方ありません。

しばらくして 10:35 に MA=51、SQA=33 になったあたりで、弱々しいながら CW で CQ を開始した。何とか微かながら、返り信号が聞えてきます。と、早速呼んで来る局が居てビックリです。皆さん、耳、いいんですね。

交信局 (全て CW)

SM0DY, DC8TS, JA3THL, JA1IRH, UR5MGW, JA1CG, 9V1XE, JA0BBW, DL1RG, F6BKI, OK2PM, F1NGP, JA1JAS

QRV 中の 11:20 に、東京からやってきたおがさわら丸が入港するのが見えました。あの船に乗って帰るんだなあ…、いや、詰め込まれて帰るのか… (--;)。前回見送ったように、お迎えに桟橋に立ってみたいと思っていたのですが、残念です。

運用デスク (^ ^;)
▲運用テーブル(^ ^;)

アンテナ
▲この写真でQSLカードを作る予定

父島に入るおがさわら丸
▲父島に入港するおがさわら丸

AO-40用アンテナを撤収して展望台の隅に11:30 にダウンリンクが確認できなくなったので QRT し、設備を撤収しました。

さて、ここ連日は無線ばかりやっていましたし、JF6BCC/JD1 で交信済みの局もかなりの数となりました。反面、JE5DTS 長町さんのグループも UO-14 や FO-20/29 に精力的に出てきているようなのですが、運用に慣れていないのか、あまり効率よく QSO できていないようです。そこで、今日これから後のパスについては、JE5DTS 長町さんのチームのところへ出向いて運用をサポートすることにしました。

となると、AO-40 用の設備明日朝まで不要です。どうせ明日朝もまた、ここウェザーステーションに来なくてはなりませんし、天気もかんばしくありませんから、昨日と同様、ここにはあまり観光客は来ないでしょう。そこで、AO-40 用のアンテナセットを小さく畳んだ上で、展望台の隅の、人の手が入らない所に残しておくことにしました。

宿に戻ったところ、ご主人夫婦から昼食に誘われ、トーストをごちそうになりました。また、今朝とは違って今度はインドネシア産だと言う新種のパッションフルーツをごちそうになりました。今朝のと違っておおぶりで、今度のは種も皮も食べられました(食べていいのかどうか知りませんが、腹は壊しませんでした)。その後は昔話、なかなか興味深いものでした。

32.父島のISDN公衆電話

父島の ISDN 公衆電話は3箇所2日ぶりに湯船で入浴したあと、12:40 に外出しました。NTT 電話局の敷地内にも ISDN 公衆電話を確認。これで、父島にはパソコンが接続できる電話が、少なくとも3台あることがわかりました。

役場前とまるひ前の2台は、やはり宿泊施設が近いためか、夜になるとパソコン持参での接続希望者が多数来るようです。が、NTT 敷地内のものは住宅地ということもあってか、結構すいているようでした。…もっとも、電話機はアリだらけでしたので、虫の苦手な人にはどうかな?。

本土の方では、IC カード公衆電話が古い ISDN 公衆電話機からだんだん更新されていますが、小笠原にカード公衆電話が来るようになるのは、まだ先のようです。IC カード公衆電話なら、今回の私みたいに ISDN 通信カードを使わなくても、ノートパソコンの赤外線ポート経由で簡単に ISDN デジタル接続ができるんですがねぇ…。あ、でも、ISDN デジタル通信は高いから、かえって嫌がられるかな? (^ ^;)。

33.ははじま丸を見送る

ははじま丸港を通りかかると、ちょうど、父島〜母島の間を連絡している「ははじま丸」が出港するところでした。今日あちらに渡り、明日の午前に母島からの客を積んで戻ってくるのでしょう。明日は G/W 最後の日ですから、さすがに今から母島に渡ろうと言う人は少ないらしく、乗船の列にはほんの十数名しか並んでいませんでした。

太平洋の荒波を渡るにしては、このははじま丸は小柄に見えます。確か、排水量は 300 トン程度じゃなかったかな?。おがさわら丸の 1/20 です。もっとも、おがさわら丸が大きすぎるだけなのかも知れませんが。

今回はさすがに時間が無くて、母島に渡ることはできませんでしたが、また小笠原に来る機会があるならば、今度はぜひ渡ってみたいですね。この小船で2時間だそうです。

無事に出港していきました。

34.長町さんのチームへ遊びに

バイクを駆って、長町さんグループが滞在している父島南部、扇浦のコテージへ向かいました。途中、差し入れに島寿司(サワラの醤油づけの握り)を購入、トーストだけではちょっと不足だったので、私の昼食用にとメンチカツ弁当 \550 也も用意しました。

HF運用中。真剣です。コテージではまさに昼食の準備中、差し入れが間に合って良かった (^ ^;)。

13:43〜13:53 には、ISS の南西向け最大 41 度のパスがありました。さて、ここは長町さんグループの運用を見学…と言うよりも、私がアンテナオペレータを務めました (^^;)。例の手持ち八木を使って、Palm で計算した ISS の方向にビームを向けます。屋外からは端末の画面は見えませんでしたが、何局かと交信できた模様でした。

ここで、手持ち八木アンテナの 435MHz のエレメントが1本折損しているのを確認しました。軽量化のため、耐久性が殆ど無い素材を使っていますので、ちょっとしたショックですぐに折れてしまうのが難点なんですよね。補修部品を持ってくればよかったのですが、あいにく手ぶら。そこで、一旦宿に戻り、持参した補修部品を荷物に入れ、メールのダウンロードと父島各地の宿泊施設の下見がてら、のんびり南に向かうことにしました。

途中、ダイブショップ KAIZIN に立ち寄り、JD1BBH 山田さんにアイボール QSL カードを渡しました。また、境浦のペンションに滞在中の JD1YBO グループの 7N4FTL 碇さんも訪ねました。再び 16:20 に長町さんグループのコテージに到着。

35.FO−20/29/UO−14へのQRVをサポート

テラスに仮設した衛星用設備雨降りの気配もあまり無かったので、衛星用のシャックをコテージ外のテラスに展開することにしました。もっとも、運用するのは私じゃなくて長町さんチーム、リグも長町さんチームのもので、私はアンテナオペレータです。

17:38〜17:56 に FO-29、続けて 17:57〜18:17 に FO-20 が飛来しました。JL1CVB/JD1 局がマイクを取って QRV、私は引き続き Palm を見ながらアンテナを操作しました。FO 衛星と言ってもやはり偏波面合わせは効果的で、時折、ダウンリンクがもっとも強くなるようにアンテナを回転させました。クロス八木ならこんな手間は要らないんですがね。

手持ち八木昨日のように夕食を逃したくはありません。FO-20 の LOS 後、バイクを駆って一旦大村に戻り、定食屋で夕食を取りました。カツ煮定食 \800- 也、なんか全然島らしくない夕食です。明日の夕食は船中だから、これが島最後の夕食になるんですけどねぇ…。すぐに戻って 19:16〜19:29 の UO-14 のパスに間に合いました。やはり、慣れない FM 衛星での運用に苦労していた模様で、FM 衛星は初心者向けとは言えないなあ、と実感してしまいました。でも、今日の経験を元に運用経験を積んでくれれば…ね。

明日の帰りの船では無線のチームで同じ場所を陣取ろう!、と打ち合わせをして、19:40 にコテージを辞去し宿に戻りました。今夜は QRV の予定はなく、明日の午前の AO-40 が最後です。。帰り道で夜光キノコ目当てのナイトツアー数組とすれ違いました。宿に戻ると無人。どうやら、殆どの客が明日帰るため、ダイブショップなどが主催してお別れパーティーをしているのでしょう。そう言えば、あちこちから奇声が聞えてきてました。

昨日からのメールが溜まっているのでパソコンを起動し、JAMSAT-BB 宛てに日記を書き、公衆電話からアップロードして、早々に沈没しました。


前へ | 準備編 | 4/29 | 30 | 5/1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 次へ

アマチュア無線のトップページに戻る