http://www.arrl.org/lotw/ Logbook of the worldの世界へようこそ 2003/10/15 和訳 by JF6BCC 1. Logbook of the world の紹介 -------------------------------------------------------------------------- ARRL の Logbook of the world (LoTW) は、世界中の利用者から交信記録を集積 するシステムです。交信の当事者双方が LoTW に交信記録を提出し、その記録が合 致していれば ARRL のアワード申請時の証明に使用できます。 偽の交信記録の登録を防ぐため、全ての交信記録は ARRL によって発行された電 子的証明書を利用して署名されなければなりません。証明書の発行を受けるために は、無線局の免許人は、米国内の局の場合は郵便を利用した本人確認、米国外の局 の場合は必要な証明書類の ARRL による調査を受ける必要があります。 ARRL によって配布されるソフトウェアは、ADIF または Cabrillo 形式のログフ ァイルを LoTW に使われる署名つき交信記録に変換することが可能です。 2. LoTW をはじめるには。 -------------------------------------------------------------------------- Logbook of the World (LoTW) へようこそ。LoTW は、アマチュア無線のアワー ドプログラムにおける手順の簡略化と費用削減を実現する、新しい電子交信証明シ ステムです。LoTW を使用するには通常、以下の手順を踏んで下さい。そんなに難 しくはありません。 (1) ソフトウェアをダウンロードする。 (2) ARRL に対し電子証明書の発行を依頼する。 (3) 発行された電子証明書を使い ADIF または Cabrillo 形式のログファイル から署名つき交信記録を作成する。 (4) 署名つき交信記録を ARRL に送付する。 (5) LoTW から交信記録の受け付け確認を受領する。 コンテストに参加して交信ログをメールで提出したことのある人であれば、ロ グに対して署名が必要なこと以外に、やることは殆ど変わりません。 一旦あなたの交信記録が LoTW に受領されれば、LoTW にアクセスすることに より、自分の上げたデータに加え、他人のデータによって交信が確認されたもの を確認することが可能となります。 現在の公開ベータテストは、サーバ、ソフトウェア、通信状況が参照できるよ うになっています。これらは近い将来に LoTW が本番稼動すれば不要になります。 LoTW のベータテストへの参加によって、各種の疑問や質問、提案等が発生した場 合には、電子メールで気軽に lotw-help@arrl.org へ問い合わせて下さい。 ====================================== 2.1 ステップ1− "TQSL" のダウンロード ====================================== まずは http://www.arrl.org/lotw/#download から、"TQSL" をダウンロー ドします。ダウンロード開始前に、自分のパソコン内に LoTW で必要なファイ ル等を格納するフォルダを作っておくといいでしょう。こうしておけば、後か ら必要なファイル等を探すときに便利です。 インストールの最中に、LoTW の基本的な使い方についての簡単な説明を見 る (印刷する) ことができるでしょう。それぞれの説明を注意深く読んで下さ い。インストールが終了したとのメッセージを確認したら、スタート→プログ ラム→TrusedQSL とメニューを選択し、その中の TQSL を起動して下さい。 最初に「電子証明書が無いので新規に要求するか?」とのメッセージが表示 されるはずです。「はい(YES)」と答えて下さい。引き続き、証明書の要求手 続きについて画面の表示が出ますので、それに従って処理を進めて下さい。手 続きの最中に「開始日」と「終了日」の入力が必要なことに気付かれると思い ます。ペディションなど期間限定の運用のケースは簡単ですが、通常は、あな たの免許の発行年月日、またはログに記載されている最も古い運用日を開始日 に使用して下さい。 殆どの人は、現在有効な (主な) 免許のコールサインを最初の証明書にする べきです。一旦、現在のコールサインで証明書を取得すれば、過去のコールサ インやDXペディション、クラブ局などの証明書を取得するのは容易になりま す。 もし、電子証明書の要求に NO と答えてしまった場合には、TQSLCert と言 うデスクトップのアイコンをダブルクリックし、File メニューから再度要求 を行うことができます。 a. 証明書要求画面は単純に、コールサインの入力を求めてきます。ポータ ブル符号などのない、免許に記載されたコールサインを入力して下さい。 b. 交信開始日は、そのコールサインを使って最初に交信を行った日です。 免許の発行日を入れるのが通常です、交信終了日は、そのコールサイン がまだ有効であれば、空欄のままにしておくのが良いでしょう。 c. 米国のコールサインの場合、入力する郵送先住所は FCC データベース の住所と同じではなくてはなりません。 d. 処理中にパスワードの指定を求められますが、これは大文字と小文字を 区別する必要があります。このパスワードはあなたの個人キーを保護し ます。このパスワードを忘れないように、どこかに記録しておいて下さ い。交信記録を作成する際の署名に必要になります。ARRL はこのパス ワードが何であるかを知りませんので、忘れてしまっても ARRL は教え ることができません。 e. 証明書要求画面は、証明書要求に対して電子署名をするかしないかを確 認してきます。あなたが既に、自分のいずれかのコールサインについて 証明書を得ている場合を除いて、"unsigned" (署名無し) を選択して下 さい。 f. 電子証明書の要求ファイルを保存するように指示されます。ファイル名 は callsign.tq5 となります。このファイルを無くさないように、パソ コン内のわかる場所に保存して下さい。次のステップで必要となります。 SAVE (保存) を選択したら、このファイルをメールに添付して lotw-logs@arrl.org へ送るように指示されるはずです。 LoTW に送付する個々の交信記録に対し、発行される電子証明書を使用して署 名を行う必要があります。証明書はコールサイン1つにつき1つ必要で、例え ば N6TR と N6TR/7 とは異なる証明書が必要です。 コンピュータ内に、運用地の異なる複数の "station locations" を用意しま しょう。LoTW への送付前にログに対し署名を行う際、station location を選 択して与えることにすれば、例えば GL:FN32 からの K1KI 運用と、GL:FN33 か らの K1KI 運用を、異なる地点からの運用として扱い、異なる QTH データを提 供できるようになります。 個々の交信日付は、証明書の要求時に指定した開始日〜終了日の間の日付で なくてはなりません。 K1KI がもし自分のコールサインを「K1KI/m」とか「K1KI/r」などで入力した くなった場合も、新しい証明書の取得が必要になります。LoTW のシステムは、 証明書に記載されたコールサインとの完全な一致を要求します。言いかえるな ら、K1KI が複数のグリッドを歩き回って運用しても、同じ K1KI のコールサイ ンで運用したのであれば、証明書はひとつで済みます。異なるコールサインの ために別の station locations を作成するのは簡単ですが、そのためにはその コールサインに対する証明書が必要です。 自分のコールサインを使った別地域からの運用 (例えば K7RAT や N1RL/VY2) で必要な証明書を取得する場合には、ホームコールで取得した証明書を元にし て証明書を要求することができます。 ==================== 2.2 電子証明書の要求 ==================== 2.1 で生成された要求ファイル *.tq5 を電子メールに添付して、lotw-logs@arrl.org に送付するか、Web サイト https://www.arrl.org/lotw/ にアップロードして 下さい。 米国のコールサインの場合、その後の手続きについて記載したハガキが ARRL から郵送されます。送付先は FCC データベースの郵送先住所ですので、間違え ないようにして下さい。米国以外のコールサインの場合は、免許の有効性を確 認するために、免許状のコピー、および本人の氏名を確認できる書類(運転免 許証のコピー等) を ARRL に郵送するよう指示するメールが届くはずです。 必要な書類に関して、詳しくは https://www.arrl.org/lotw/docreq をご覧下 さい。※日本の場合は日本語免許状のコピーとパスポートのコピーでOKです。 ======================== 2.3 電子証明書の読み込み ======================== 電子証明書は 2.1 で指定した電子メール添付で到着します。添付ファイル は callsign.tq6 と言うファイル名です。おそらく、これをダブルクリックす れば、TQSLCert が自動的に起動され読み込みを開始します。うまくいかない 場合は、添付ファイルをパソコン内に保存し、TQSLCert を起動して、File メ ニューから Load Certificate File を選択して、証明書を読み込んで下さい。 そうすると、TQSLCert は、使用可能な証明書リストを表示します。自動起動 に成功した場合は「読み込み完了」のメッセージが表示されるはずです。これ が通常のケースです。 ==================== 2.4 電子証明書の保存 ==================== この手順は必要ではありませんが、行っておいたほうが安全です。もしこれ を怠って、将来、パソコンの故障などで証明書ファイルを無くしたり壊したり してしまった場合に、証明書を再生成することができなくなります。 証明書リストから証明書を1つ選び、メニューの保存 (Save) コマンドを使 用して、証明書ファイルをフロッピーなどの外部記録媒体に保存しましょう。 この保存した証明書は、別のパソコンに証明書を導入するのにも使えます。 ============================ 2.5 付加的な電子証明書の要求 ============================ LoTW は、ポータブル運用を示すコールサイン (例えば NT1N/9 や OE/NT1N) を別のコールサインとして認識します。このようなコールサインでの運用分の ログを処理するためには、それぞれに対して個別の証明書が必要です。オリジ ナルのコールサインを一旦取得していれば、これまで述べてきた証明書の取得 手続を繰り返してください。ただし、2.1 e で今度は、既に保持している証明 書を使って署名することになります。この時、2.1 d で指定したパスワードが 必要になります。 この方法で、証明書の取得手続きは迅速化され、オリジナルの署名を取得し たあなたのアカウントとして一括管理されるようになります。 ================== 2.6 交信記録の作成 ================== 既にコンピュータ・ロギングを行っているのであれば、ADIF または Cabrillo 形式で交信ログを出力させてください。あるいはわずか数個の QSO の入力を したいだけであれば、TQSL を起動して、File メニューから「新しい ADIF ファイルの作成 (Create New ADIF file) を選択し、入力して下さい。 =========================================== 2.7 交信局位置情報 station locations の作成 =========================================== TQSL を起動して、メニューから Station/Add Location を選択します。案内 画面に従って、交信記録の作成に使用する自局の位置情報を入力して下さい。 画面の最後に、例えば "W1AW Newington," や "W1AW/2 New York City." のよ うに名前をつけて保存しましょう。 ==================================== 2.8 送付する署名済みの交信記録の生成 ==================================== TQSL のメニューから Sign existing ADIF or Cabrillo file を選択します。 "Select Station Location" のダイアログが出ますので、運用位置を選択して OK をクリックして下さい。次に、処理するログファイル (ADIF または Cabrillo 形式) を選択します。最後に、生成するファイル名を指定します。プログラム は前述の 2.1 d で指定したパスワードを要求してきます。 署名が終了した時点で、処理件数と出力先を表示する完了メッセージが出ま す。ファイル名は xxxxxx.tq8 です。 ========================== 2.9 署名済み交信記録の送付 ========================== 2.8 で生成されたファイルを、電子メールに添付して lotw-logs@arrl.org に 送信します。表題 (Subject) と本文は空っぽで構いません。複数個を1つのメ ールに添付してもOKです。ARRL の LoTW サーバは、受信確認のメッセージを 返信します。到着するのはこのようなメッセージです。 Processing file SSCW 02.tq8 2003-05-15 18:18:32 LOTW_QSO: Processing file: SSCW 02.tq8 2003-05-15 18:18:32 LOTW_QSO: Certificate found for NT1N - UNITED STATES (291) 2003-05-15 18:18:34 LOTW_QSO: Successfully processed 346 QSO records in 2.086417 seconds 2003-05-15 18:18:34 LOTW_QSO: No errors encountered 送付に成功し受け付けられれば、他の利用者からの送付記録と照合されて、 このようなメッセージを受信することになります。 The Logbook of the World system response to your message follows: 2003-01-02 20:55:36 LOTW_QSO: Certificate found for NT1N - UNITED STATES (291) 2003-01-02 20:56:30 LOTW_QSO: Successfully processed 1640 QSO records in 54.473013 seconds 2003-01-02 20:56:30 LOTW_QSO: 823 QSL records entered 2003-01-02 20:56:30 LOTW_QSO: No errors encountered これで終了です。送付する交信記録ファイルには、過去のものと重複しない 名称をつけるように注意して下さい。 ========================== 2.10 LoTW サイトを訪問する ========================== LoTW のサイト https://www.arrl.org/lotw/ を訪問し、送付した記録と交 信証明データを確認してください。もし何か異常があれば、バグレポートを lotw-help@arrl.org に送付して下さい。 全ての交信記録は 1945 年 11 月 1 日以降である必要があります。 [EOF]